東京滞在中は家にはテレビないのでテレビを見るいい機会。
カキ養殖の様子の紹介映像を見た。
潮の満ち引きに任せず人工的に養殖籠を上下させて貝殻の開閉を促すと貝柱が鍛えられて美味しくなる。
水中と空中環境変わることで開閉が促進されて貝柱が発達し大きく弾力ある食感になるとのこと。
カキにかかわらず環境変化はストレスである一面もあるが反面それが発達を促すことにつながる。
東京滞在中はサウナ付のホテルに宿泊している。
95度のサウナ室から10度の水風呂へ
急激な温度変化でからだには相当なストレスがかかる。
サウナの部屋はととのい部屋、座って休む場所はととのい椅子と表示してある。
ストレスをかけて整うという表現は面白い。
変化の少ないストレスのない環境だと逆に乱れるということか。
環境変化に対処できる機能があるのに使わないでいると整わなくなる。
からだは変化を求めている。
サウナ室と水風呂を行ったり来たりしながら養殖カキの気分になっている。
美味しくなるかどうかはわからないけど出たあと気持ちよくなるのは間違いない。
貝類が好きだ。
固い殻と柔らかな中身のギャップ。
死んで骨を残す人間と同じく死んで貝殻を残す。昔は貝殻がお金と同じ価値があった。
貝偏のつく漢字は多い。
二枚貝などはわずかに開閉するだけ、わずかに開いた隙間からベロ出して動いたりエサを食べたりする。
生態や動きが興味深い。
からだのガチガチに固まっている人ほど柔らかな中身を内包していると感じる。
人として付き合うと固い殻にぶつかってびっくりすることもあるけれど、整体師として接する時は様々な殻の形状や厚さなど造形の多様さに感嘆する。
この殻は何から守ろうとして生まれたのかどんな動きから形成されたのか興味深い。
この殻の中にある生きた中身をチラ見して触ってみたい欲求が沸き起こる。
潮干狩りして採ってきたアサリの砂だし、閉じた貝が少し開いてそこからベロ出してる貝、触ったら瞬時に引っ込んで固く閉ざしてしまった、あの瞬間、貝と共にビクッとしながらちょっと残念な感じは、
からだを開こうとして逆にピクッと緊張させてしまう、ああしまったというあの感覚ににている。
緩めるにはじわりじわりゆっくりと急がずあせらずひたすらじわじわ開いて来るのを待つことが大事。
!!男性が女心と女体を開かせようとすることも同じなんだろうな。
貝の開閉からそこに連想が行ってしまうとは、、
やはり男だった前世が多かった
(前世がわかるという人によく言われる)
という証なのか?
写真は全然関係ないけど
不忍池の近くにある旧岩崎邸。
日本の江戸時代から現在に至る発展の歴史に触れることができました。
近くに無縁坂があって、ここがさだまさしの歌の無縁坂だったのね、としみじみしました。
「ささやかな人生」の重みと深みを感じられる歳になりました。