十二天の森
十二天の森は駒ヶ根市が自然観察の場として保護している森です。
駒ヶ根に来て間もない頃一度訪れて以来ずっと気になりながらも行くことがなかった場所でした。
森の中には以前にはなかった案内板と道しるべがあちこちに設置されていて一人で歩いていても安心感ありました。
30年近く前初めて一人で入った時には何もなくて方向が分からず少し怖かったことを思い出しました。
駒ヶ根に来たばかりの当時のその「怖さ」の感覚は「方向がわからない」「先が見えない」見知らぬ土地に入り込んだ異邦人、迷える者の怖さだったのでしょうか。
森の中の池は以前感じた不気味さは全くなくて、「なあんだ、怖いと思っていた場所はこんなものだったの?」と思った途端、ざわざわざわと周囲の樹木から葉が落とされてきました。
まるで私の想いに「そうそう!こんなものだったんだよ、やっとわかってよかったね」と周囲の樹木が応えてくれたようで嬉しいような不思議な感じがしました。
風が吹いているわけではないのに一斉に葉が舞い落ちてくる不思議さ。
これは撮っておかなくては!と録画モードにしたけれど実際の落葉シャワーのピーク時は撮れなくて残念!
この樹木とつながれる感覚は子供の頃はとても身近で、何があってもなんとかなる、絶対大丈夫!という根拠なき「絶対的安心感」の源でもあったのでした。
一面落葉に覆われた帰り道の先に出口の標識と車の通るアスファルトの道が目に入った瞬間にまたあの感覚「絶対的安心感」がやってきた。「出口はもうすぐ、先は明るい道が待っている」
内面の風景と外面の風景は呼応している、、、外の世界は内面世界を映す鏡なのだという当たり前なことを再確認したミニトリップでした。
宇宙にある一切の物体・現象・精神作用を司る十二の神を祀ったことに由来するという十二天の森、すぐ近くにある私にとってのパワースポットでした。
大事なこと、必要な気づきはいつも自然界からやって来る。