去年手作りした野草茶が美味しくて家族全員体調も良かったので今年も作ることにした。
今年の第1弾は畑作業の時に掘り出したよもぎとたんぽぽ。土を落として洗って干すまでが手間なんだけどその手間こそが豊かさを感じる時間でもある。
よもぎもたんぽぽも野草の中では抜群の薬効がある。血液浄化、滋養強壮、健胃整腸、腎臓肝臓、婦人科系にも効く万能薬。
その繁殖力を見ているとまさに生命力そのものだ。
砂利道やアスファルトの割れ目など他の植物では到底生きられそうもない環境下でもしっかり根を下ろして生きている。
ましてや畑は環境がいいのでその勢いたるや感嘆ものだ。
よもぎは根を縦横無尽に伸ばして地下茎で増えて行く。長い冬の間地上部が枯れ果てても地下では活発に根を広げて地上に出る春を待っている。
そのままにしておくとよもぎ畑になりそうなくらい地下ネットワークを広げていた。
地上部は全て地下で繋がっていて根が千切れても残った部分は生きていてそこから新芽を出す。
よもぎは正に『畑の大株主』だ。
たんぽぽの繁殖は種を綿毛に乗せて飛ばすという風を利用したばら蒔き作戦。勢力範囲を広げるには効率がいい。
細く長く広範囲に根を広げて伸ばすよもぎとは対照的に下へ下へ深く根を伸ばす。多年草で年々根が太く長くなる。
地上部がどんなに踏まれようがむしられようが地下茎は残ってまた復活する。
その繁殖戦略の軽やかさと地下部のしぶとさのギャップ、可愛い黄色い花が萌えポイント。
『根性』という言葉はたんぽぽにこそふさわしい。花は天ぷらにして食べると外はカリっと中はフワっとほのかな苦味が堪らなく美味しい。
どちらにも共通しているのはえぐみや苦味があるので鳥や虫に食べられないこと。これにスギナを加えるとまさに春の無敵トリオ!
よもぎは『大株主』(ネットワーク広げてお金持ちになりそう!)、たんぽぽは『根性主』(どんなことにもへこたれず軽やかにしぶとく生きぬく!)、スギナにはどんな名前をつけようかな。スギナ収穫は5月になってから。スギナの前に出てくるつくしも天ぷらで美味しかった~
よもぎたんぽぽスギナの最強トリオのブレンドティー飲むのが今から楽しみ🎶
手間ひまかけて育てて楽しむ園芸種の持つ華やかさや稀少さもいいけれどワタシはやっぱり元々持っている生命力を発揮してどっこいしぶとくしたたかに生きている植物が好き。
それは植物だけでなく人間含めた生き物全般に対しても共通して感じる魅力。
生命力がキーワード、どんな感染症にも環境の変化にも耐えて対応できる力こそこれからの時代に必要だしね。
自然界には必要なものは全て用意されていて発見されるのを待っている。大切なものは昔の人の智恵の中や足元にあり、お金あるなしにかかわらずどんな人にも公平平等に与えられている。
庭のプルーンの木も今年はいっぱい花を付けた。
実がなるといいな~🍒