伊那谷移住者の交流の会に参加して

先日伊那谷移住者の交流の会に参加した時、参加者が一様に言っていて印象的だったのが、

「食べ物が美味しい」

野菜は野菜、果物は果物、お肉はお肉、そのもの本来の味がする、ということだった。

美味しいと感じるって、何がそう感じさせるんだろう、と改めて考えるきっかけになった。

一番は新鮮なこと。

食べるという行為は他のいのちを頂くこと。
収穫してから口にするまでの時間が短ければ短いほどいのちのエネルギーが高い。

人間の臓器移植の際にも、切除してから時間が
経ちすぎると組織が死んでしまうので移植できる時間は一刻を争うと聞く。

いのちがつぎのいのちの糧になるためには採ってから口に入れる時間が短いほどいいに決まっている。

美味しいという感覚がいのちが喜ぶ感覚だとするならば、人間には新鮮なもの(いのちのエネルギーが豊富に残っているもの)を美味しいと感じるセンサーがあるに違いない。

そういう意味で家の庭に家庭菜園があり、取り立てをその日の内に食べられることや、農産物の直売所が至るところにあり、新鮮な野菜果物がお安く手に入ることは、何ものにも代えがたい、いのちにとって贅沢なことだと思う。

都会でどんなにリッチで高級なものを食べても、いのちのエネルギーという観点から見れば新鮮さに優るものはない。
その意味で実はすごく贅沢な食生活をしていると思う。

いのちのエネルギーが低いものを食べてもいのちは喜ばない。
以前学んだマクロビオテック(玄米菜食)の先生が言っていた、いのちに近いものを食べることが大事、という言葉は、いのちに近い伊那谷での生活の中で自分の言葉になった。
(いのちに近いものを食べる、とは一物全体食という意味もある、食材が生きていた時の形、いのちをそのままを頂くという考え方でもある)

新鮮さはまた生産者から消費者へのこころの距離が近いことも意味する。

生産者=消費者でもある。
自分を含め親(ちかし)い人の口に入るものには当然農薬の使用も控え目になるだろうし、手の掛け方も違ってくる。

植物は作り手の想いを感受しているという研究もある。
愛情込めて向き合えば植物も動物も人間もいのちのエネルギーいっぱいに育つだろう。

二つ目はここ伊那谷の地域の特異な地形、地場の力。

二つのアルプスの谷間を流れる天竜川によって造られたU字形の谷は南に拓けていて陽当たりがよく、両アルプスに守られ災害も少ない。

多数出土する縄文時代の遺跡が、この地が豊かな土地であり、大昔から人々が暮らしやすかったことを教えてくれる。

またこの地域が東日本と西日本がぶつかる中央構造線上にある(正しくは中央構造線は伊那谷のすぐ東側を走っていて、パワースポットとして有名な0磁場もある)ことは、他にはない地場の力があるはずだ。

目に見えない地場の力は今の科学ではまだ証明できないけれど、きっと近い将来ここが実はスゴい場所だった!と分かる日が来るに違いない、という「根拠のない確信」が「伊那谷スタイル」を立ち上げる原動力になったのだ。。。

ああ~💦またまた話がどんどん違う方向に、、、😅

仕込んだ味噌とご対面

、、、、5月の連休時に仕込んだ味噌がいい具合に熟成して食べ頃になった、と連絡がきたので半年ぶりに味噌蔵に入って仕込んだ味噌とご対面。

蓋を開けたらなんとも言えない発酵したいい匂い。
チーズの匂いに似ている感じ。

とりあえずこの冬に食べる分を容器に移しながら、たまらずなめなめしちゃった。

熱を加えていない、麹菌が生きている味噌、甘い!いくらでも食べられる!

これから発酵が進むとだんだんと色が濃くなって味も変わって来るとのこと。

今度取りに来たときはまた別の味が楽しめるかと思うと、なんて贅沢なのー!と一人しみじみ感動していた。

子育て時代に一人で味噌作りに何度か挑戦したことあったけれども、少量だったのと温度管理がうまくできず、美味しいものが出来なかった。

今回は山の清水でふやかした大豆を薪を使って釜炊きしたので、煮豆の段階から甘くて美味しかったし、麹菌が半年の間に働いてくれてそれはそれは美味しいお味噌ができた。

20年ぶりのリベンジだ😄

都会にいたら絶対にできない美味しい美味しい味噌作り。

これぞ伊那谷スタイルだよなあ~!!

昔はどの家でも味噌作りしていたらしいけれど、今では味噌を手造りしている人は稀になってしまった。

効率を優先して手間を惜しむようになった今の生活は、果たして手造りした味噌を味わう豊かな一時と引き換えにするほどの価値があったのだろうか。。。。

伊那谷スタイルは究極のグルメ生活スタイルだ。

今度の伊那谷スタイルのイベントで手作り味噌頒布会やろうかしらん😃💡

感動したことはすぐに相手かまわずしゃべりたくなるお節介気質なワタシ😁

味噌や漬物食べすぎで喉がカラカラに、、!
頂いた水も山から引いた天然水で美味しかった。

水 飲んでも しあわせ
(山頭火を真似てみた!)😆

天竜川が丸く削った石。重石も天然物。

表面のカビからチーズの風味が漂う~チーズ大好き😃

数年分くらいありそう😲

幸せ😆🍀

カビの部分を使った味噌漬、超旨い!

自宅脇に手作りの物置小屋。味噌蔵に最適。

美しい伊那谷の四季の移り変わりがいのちを育む。工場でなく自然の中で熟成した味噌は生きもの。