毎年いろいろなおもしろいことが起こる花壇

パセリが好きで毎年サロンの前の一畳ほどの花壇スペースで育てている。

好きな理由の一つとしてあまり手がかからずに素人栽培でも育てられる楽しみがあるから。

収穫の喜びと食べる満足ももれなくついてくる。
生でもいけるし、トマトソースを作る時は必須だし、何よりテンプラにすると美味しい。

しかもあまり場所をとらず、色や姿も観葉植物と言えなくもない。

毎年苗を一株買ってきて楽しんでいたが、さすがに一株では収穫には足りないので、数年前に3株植えてみた。

青々とした美味しそうな葉が勢いづいて来た頃アゲハチョウの幼虫が一匹ついて物凄く旺盛な食欲で葉を食い尽くした。

丸々した幼虫をみていると、これだけのからだになるには何株かの葉が必要なのだろう、と妙に納得したものだ。

次の年は1株減らして2株にしてみた。
幼虫はつかず、パセリはすべて人のお腹に収まった。
気をよくして翌年も2株に。2年連続で虫がつくことはなかった。

もしかすると2株だとキアゲハ幼虫一匹を養うのには足りないと判断して、卵を産み付けないのだろうか?そうだとしたらなんて頭いいんだ!と感心した。

今年も2株で虫とは無縁かな?と予測したが甘かった。

キアゲハの幼虫はつかなかったが変わりに黒い毛虫がついて数日家を開けている間に茎だけになってしまった。

この黒い毛虫の正体は蛾の幼虫とのこと。
農家の人に聞くと今年は大量発生しているらしい。

パセリを食べる虫はキアゲハの幼虫だけと思っていたのにこの黒い毛虫はなんと隣にあるじゃが芋の葉まで食い尽くした。

じゃが芋の葉につく害虫はニジュウヤホシテントウムシだけだと思っていたのに、黒いヤツは雑食性だったらしく、じゃが芋の葉を食い尽くした後はこぼれ種から発芽した青菜の双葉🌱まで食べ尽くした😭

狭い花壇から雑草以外の緑が消えてしまった!
この黒いヤツの旺盛な食欲すら寄せ付けなかった雑草のたくましさは凄い!

丸ハダカになってしまったパセリだったが、自然の力は素晴らしい。

黒毛虫がいなくなったあと根もとからどんどん新しい葉が出てきてなんとか収穫できるくらいになってきた。

、、、が今年は異変が😲
一株がトウ立ちしてきているではないか!

パセリは2年草なので今年植えた株がトウ立ちするはずはないのだが、葉を丸ハダカにされたパセリは危機感感じてトウ立ちして種を着けようとしたのだろうか?

自身の存続が危ういと判断するや否や次世代の育成に力を注ぎ始めるパセリの賢さ!

トウが立つと収穫できなくなる、という食い気に駆られて慌てて先端をむしりとったがさてどうなることやら?

毎年小さな小さな花壇でいろいろなおもしろいことが起こる。

パセリやじゃが芋の葉を食べる黒い毛虫の大量発生には驚いたがか、庭にあるプルーンの木に毎年びっしりつくアメシロが今年はほとんどいない。

毛虫の天敵は昆虫や鳥だろうから、そちらの生態系に異変があったのか、それとも虫や鳥も目に見えない病原体、ウィルス等の影響を受けるのだろうか?

自然の生態系バランスは人間の預かり知らぬところで働いている。

人間の生態系バランスも人間が預かり知らぬところで働いているんだろうか。