アスペシリーズも書きたいこといっぱいだけれど、仕事柄この時期は「冷え」のことをしゃべりたくなるので
【施術師アケミのひとりごと】

不調なからだほど意識できている部分と意識的できていない部分の乖離が大きい

幼児の時はひどいアトピー性皮膚炎(わたしの子供の頃は幼児性湿疹といっていた)や便秘で苦しみ(幼児なのにイチジク浣腸やヒサヤ大黒堂の愛用者だった!)、十代の頃は自律神経失調症で引きこもり、成人してからは腰痛に悩まされ手術を受け、子供が出来たら腎臓病になりだるくて思うようにからだが動かない、、、という振り返ってみれば散々なからだの不調体験が、からだの不調はどこからくるのか?というあくなき探求心を持つことにつながって、今の施術師としてのあり方にも生かされているのだから、つくづく人生は「塞翁が馬」だなあ、と思う。

仕事柄、様々な療法、健康法を試してみて、感じるのは、からだが健全な状態でありえるためには、自身のからだの状態をからだがきちんと感知できているかどうか、にかかっているということだ。

自分のことは自分が一番分かっている、と思いがちだが、自分が意識、認識できているのは実は全体の5%でしかなく、残りの95%は無意識領域にある、というのは、よく言われること。

からだの状態は普段意識できない無意識領域に左右されていることは、「分かっちゃいるけどやめられない」「からだに良いこと始めてもなかなか続けられない」等の声をあちこちで聞くことからも分かる。

仕事を通して様々なからだに触れて感じるのは、、不調なからだほど意識できている部分と意識的できていない部分の乖離が大きいということ。

ここまで書いてきて思い浮かんだのが、理性を司る大脳新皮質が生理的機能や感情、本能といった感性領域を司る大脳旧皮質を覆っているという、人間の脳の構造。

思考や判断など理性の脳の働きばかり(5%の領域)に比重が置かれ過ぎた結果、残りの95%の領域との回路がうまく繋がっていない、からだの状態を感知して知らせる機能が鈍くなっているように感じてならない。

要はからだの置かれている状態をからだがきちんと感受知覚してどの程度意識に反映させることができるのか、の度合いでからだの健全度、健康度が左右される、ということが言いたいこと。

「からだの感性と知性」の健全度をいかに上げていくのか、、、わたしの探求のテーマはいつもここに行きつく。

整体師からみた健全度の高いからだ

整体師からみた健全度の高いからだは

温かい(冷えがない)

ゆるんでいる(緊張がない)

状態のからだ。

不調のある人ほど、からだが常に緊張していて横たわっていても脱力できなかったり、いくら外側から温めたり刺激を与えても熱が内部まで浸透していかなかったり刺激に反応しなかったりする場合が多い。

例えるなら固くて冷たい鎧に覆われたようなからだの状態が不調の原因の一つで、マッサージや整体の仕事はそれをいかにはがして脱がして、本来の姿に戻していくか、の作業。きつーい服を1枚1枚なだめすかしながら脱がしていくような感覚におそわれるので、なぜかワクワクする←男性の気持ちがわかる(笑)

からだの健全度を上げる、つまり無意識領域に変化を起こすために必要なことは、習慣化すること、無理なく続けていけることが大切。

問題は冷えていることではなく、冷えている状態を感じられないこと

忙しい日々の生活の中で、誰でも簡単に継続できて効果的なものはないものか、いつも探しているので、そういうものに出逢えた時は嬉しくて自分で熱中してしまうし、相手お構いなしにしゃべらないではいられない。
それらは決して特殊なものではなく、多くは昔から伝わってきたモノや言葉や習慣の中にヒントがある場合も多い。。。今回は「頭寒足熱」かな。

朝晩冷え込みが厳しくなってきたので、足もとが冷えている人が多いですね。問題は冷えていることではなく、冷えている状態を感じられないこと。

足の冷えを寒い、冷えている、と感じられる「からだの感性と知性」度を上げるために、夜寝るときにはぜひふくらはぎを覆うくつ下(ゆるめのもの、レッグウォーマーでもいい)をはいて寝てみて下さい

寝るときにくつ下はかない人も多いかと思いますが、疲れがとれない、凝りがある、からだが重い、だるい、むくむ等の状態は足を冷やさないようにすると劇的に良くなります。寝ている間にも足は結構冷えています。

素材は化繊だと蒸れて寝ているときに無意識に脱いでしまったりするので、できれば綿や絹やウール等の天然素材をオススメします。

からだの不調は足元を温めてることで改善します。それは温まった結果、というより、からだの冷えや緊張を感じるセンサーが、足元を温めることによって正常に働くようになってくる、ということです。

なぜ足が冷えている人が多いのか、、、大きな原因の一つに足を使わないことが挙げられます。
田舎の生活は実は足を余り使わない。どこに行くにも車。ちょっとコンビニ、も車。便利な生活は筋肉量が減る生活とも言えますね。からだの熱は筋肉量に左右されます。

※かなやま施術院ではお客様に本の貸し出しもしています。習慣化を促すためにも頭からの理解も必要ですしね。読書好きな人は大歓迎です~~
本屋さんとか図書館の司書になりたいな(本に囲まれて暮らせるから)と思っていた時もあったので😄