伊那谷スタイルのゴールデンウィークの過ごし方

ゴールデンウィーク前半は信州の春の味覚を満喫しております😊😊
おかげで最近は丸くなる一方!😅😅

今日は信州味噌の仕込みをしました。
地元産大豆と地元産麹を使った十割味噌です(大豆と麹の割合が同じ、まろやかで甘味があって美味!)。

山の湧水を使い、屋外で鉄釜で炊きます。釜炊きの大豆の美味しいことといったら!
茹で大豆の時点で美味しいんだから美味しい味噌になるのは当たり前。

今日仕込んだ味噌は半年後から食べられます。
去年仕込んだものもまだ半分以上残っていて、2年物、3年物が楽しめそうです。麹菌は生きているので風味も年月と共に変わります。

たくさんあるので、かなやま菌入の(笑)手作り信州味噌食べてみたい、という方いたらお分けします!
自分でいうのもなんだけど美味です。
これが手前味噌って言うやつですね😅😅

こうやって素材の手配からやってみて思うことは、お店で売っている値段の安い味噌はどんな材料を使い、どんな工程で作られているんだろうってこと。
いくら一度に大量に作れるからといってそんな安い値段でできる訳がない。
素材の確かものはそれなりの値段がするのが当たり前。
口に入るもの、特に調味料はそれなりの値段のものを大事に使いたいと改めて思いました。

お昼はこれまた信州の味五平餅、今回はなんと炭火焼き。

五平餅はホットプレートで作ったことはあったけれど、屋外で炭火焼きで作ったのは初めて。炭火による焼き目がカリカリ歯応えよく香ばしい✨
味付けの山椒味噌は近くに自生している山椒の若芽をその場で摘んで、これまた近くでとれた胡桃を合わせて砂糖、味噌を混ぜ、すり鉢ですって作ります。
山椒のいい香り~🌿🌿
ずっとかいでいたくてマスクの中に葉っぱを入れました。
天然のアロマです✨なんて贅沢なんでしょう。

おかずは春の山菜、タラの芽、コシアブラ、ヨモギの天ぷら、そして、オコギ、アズキッパのおひたし。
美味しくて食べ過ぎてしまって夕飯は食べられまませんでした😅😅

味噌作りは昨日の豆洗いから始まって2日がかり、五平餅も、ご飯炊いて、つぶして、丸めて、串を刺して、白焼きにしてから山椒味噌を塗って、更に焼く、、という手間のかかるもの。

地元でも味噌も五平餅も作るより買ってくる人の方が断然多いと思うけれど、時間をかけて手作りすることはとても贅沢で豊かなことだなあ、としみじみ感じています。

何より美味しい。

自分の口に入るものを自分で作る、昔の人には当たり前だったことが今ではすごく贅沢なことになっている。

思わず贅沢ってなんだろう?と考えてしまった。

昔の人にとって贅沢とは、、、一つに時間をかけないでできること、があったのかな。

小学生の頃だったか、容器にお湯を入れて作る焼きそば(焼きそばUFOとかいう名前だった)を初めて母が買ってきた時、お湯を入れながら「お湯だけで手間要らずにできるなんて、便利で贅沢なものだね~」と感心していたことが思い出される。

母にとっては作る手間ひまがかからないことが、贅沢だったんだろう。
便利で時間短縮することに価値が置かれた時代だったのだ。

半世紀近く経って贅沢の感覚は随分変わったように思える。

これからもっともっと変わっていくのだろう。分かるのはお金で買える便利なものが贅沢ではなく、お金で買えない、一見不便にみえるものに贅沢だと感じる人が増えていくのだろう、ということ。
時間がかかって不便な中に逆に新たな価値を見出だす人が増えていくだろう、ということ。

伊那谷での生活はそんな価値が至るところに転がっている、宝が至るところに転がっているのを感じます。
その宝が見いだされて認識されていくことで宝はその輝きを増していく。。。

「伊那谷スタイル」は私にとってその輝きを表現している言葉でもあるのです。

伊那谷スタイルは宝物探し、毎日の生活が宝物探しって素敵でしょ😁