夫婦間でどちらかがアスペだといろいろな問題が起こってくる。ただでさえ他人同士だから問題起こらない方がおかしいかもだけど。アスペは男性の方が多いので夫がアスペの場合、妻が心労で心身不調をきたした状態は「カサンドラ症候群」と呼ばれる。妻がアスペの場合の夫には名称はまだないようだ。

~なぜ?のナゾ?~

 

結婚して夫婦二人だけの時はまだよかったが子供が生まれ、こなさなければならないことが増えてくるにつれて、わたしのアスペの特性が目立つようになった。

いろいろなことが抜け落ちて忘れてしまう。子供の存在さえ忘れていたことは「その5」で書いた通り。当時は専業主婦だったから失敗は家庭内でのことが多かったからまだよかった。
(小さい子を育てながら外で働いているお母さんは本当にすごいと思う、尊敬します。)

何か失敗する度にダンナから浴びせられる言葉は

「なぜできないんだ!(怒)」

、、、この言葉から生れた謎が解けるまで20年以上かかった、というお話しです。

鍋を焦がしたり
ゴミを出し忘れたり
回覧板を溜めてしまったり
子供の学校行事の日を間違えたり
何度言われてもご飯前に食卓の上を拭けなかったり
お風呂を沸かすの忘れていたり、、、、、

日常生活の中で繰り返されるドタバタの度にダンナから決まって開口一番

「なんでできないんだ?」(怒😠)

普通はこんな場合、どんな対応するのでしょう?

わたし「え~と、だから○○があって△△だったから、できなかったんだ、、、と思う。」
(オロオロ😰)

何を言ってもダンナの怒りは治まることなく、怒りイライラはどんどんエスカレート

「なんでできないんだ?(怒)」😠
「だから、○○で△△だったから」😓
「言い訳するな!だからなんでできないんだ?(怒)」😠
「???、だから、○○で△△だったから」😰😰

会話が全く噛み合わないままダンナの怒りはますますエスカレートし、わたしはできなかった理由やわけを一生懸命必死になって状況を思い出しては答える、、、。

正座させられたまま何時間も責められることもあったなあ。

失敗したくて失敗しているのではない。情けないけど、なんでできないのか、なんで忘れていたのか自分でもわからないのだ。そもそもできない理由がわかっていたら失敗しない。それでもできなかった時の様子を考察して自分なりに理由を探す。。。何を言ってもダンナは納得してくれない。
長時間責められる度に頭に浮かんできていたのは、目がみえない人が、健常者から

「なんでこれが見えないんだ!」
って責められている、の図。

生れつき見えないのに何で見えないんだって言われても、
「見えないんだから見えないんだ」
と答えるしかない。

追い詰められた末にわたしが考え出したのは

「知的障害者と結婚したと思って許して下さい!!」😭😭

「なんで?」「だから」の応酬を終わらせるのはこの決めセリフしかなかった。
今から思えば当たらずしも遠からず、だ。

これで一旦は黙るものの、それでもおさまらないダンナの捨てゼリフは

「おまえには人としての心がない!」😠
「人間とはいえない!」😠

言葉をそのまま受けとめてしまうがアスペの特性、
心がない、と言われても人としての心って何なのかよくわからないから

「人としての心ってなに?」と聞いたり

人間とは言えない、と言われて、UFOが来て自分は連れ去られてしまう!と怖れていた幼い頃の記憶を思い出したので、

「そう言えば子供のころ自分のことを回りの地球人と違った存在だと感じていて、いつか宇宙人が迎えにくると思ってた」と言ったり、、、

ニラんでいるダンナの様子からこれもハズしたなってことはすぐわかったけど。

今、振り返ればわらい話なのだか当時は必死だった。ダンナの言葉に真面目に答えようとすればするほどおかしくなるのはなぜ?。

「なんでだ??」わたしの方が聞きたいよ😞

Why(なんで?)と聞かれたから、Because(だから)で答える。それがなんでダメなの?なんでそんなに怒るの??訳がわからない。

そのナゾを解決したのは「ある一言」だった。

、、、つづく

※人間関係の悩みは発達障害の有無とは別に常につきもの。エニアグラムは自分理解、他者理解にとても役に立つと思います。コミュニケーションに悩む人にオススメです。